2019年9月19日木曜日

抛物線

ととっととととトととととととととととととととっととト滑らかに抛物線をえがいてとんでいく宇宙の運命線を前にときどき時折に個にとり微分すれば個個にずれずれにずれそれそれに逸れながらすべての動線はある終点をめざしてたいくつに惰性で飛んでいく。つねに一定速度で跛行する紆余曲折しながらもひとつの方向をめざしてしか進まない悪癖めいた宇宙の法則。君の暢気な上目使いをだらしなくうけとめながらこの平和を不幸色で掻き乱してやりたくてたまらない衝動線を紫の爪先に挟んでなぞりながら、このグループみんなのあいだで愛されているひとに関して存在感まったく稀薄で銀髪ながくたらし白い薄葉の服が似合い全体的に透明で青白い雰囲気でなんで愛されているのかというと、それはこのグループの特質が、みんなで整列して前の人の背中にぴったりくっつく。くっついて肥ったひとは胎児型に丸まり痩せたひとはジャックナイフ型に折れピタっと前に重なり背後から重ね餅に重ねられ、気持ち良く半眼を瞑りどんどん重なっていくからだ。そうやってみんながかさむあいだにかれだけは稀薄な幽霊みたいにみんなの体をすり抜けていくことができるのでグループの接着剤として機能しうるのである。かれに優しく髪を撫でられながら一団のカナメとなる位置に鈍りになまった刃の惰眠を貪る君よ。終点がすぐそこに透けてみえる心細さも悲観も幸福の拒絶もただ一緒にいて一緒に心細がってなんて思わないの。接着霊に最も愛されていながらそれに気づかぬ君はかかっ呵々かかっかかかかかかかかかかかかかかっカカとわらっておればいい。かろやかに跛行する霊線を辿りながら

0 件のコメント:

コメントを投稿