2019年12月3日火曜日

ネガティヴ・キャンペーン

ただ、まあ、「覚悟しといてな」の一言でひとつ安心したことがある。tarahineが疑心暗鬼に思ってたのが、自分がもし癌に罹ったとして、家族と一緒に来いとか言われて、家族にだけは本当のことを言われ、本人には癌であることを隠されたりしたらどうしようかと。まあ、インフォームド・コンセントが行き渡った今では考えられないけど(一部にはまだそういうのも残ってるらしいけど)、本人だけ自分が癌であることを知らぬまま(家族や周囲は知っていて)そのまま死ぬなんて最悪だと。どうであれなんであれ本人にちゃんと真実を告げてほしいというのがtarahineの意向で、それはどうやら通りそうなのだった。で、実際、家族を連れてったのは手術当日のみで、あとは全てひとりで行って決めた。医師も本人にズバリ告知(言葉を飾ったり婉曲に言ったりはしなかった)、本人の責任で治療方針を決定、という流れになった。
もひとつ告知直後の鬱になる暇のなかった要因には、「病院行こ」と決めた日から、あらゆる情報を(ネット情報も図書館情報も)調べまくり、病院で正式に告知されてからは、当時やってたMLの仲間をはじめ、信頼できる人(というか、ハッキリ言えばこういう場合に役に立ってくれる人/利用できる人)にすべて打ち明け、いろいろアドバイスを受けたこと。先行して自分でいろいろ調べてたこともあってリテラシーはそれなりにできていて、その当時でいえば茸の類(たぐい)とか蜂の巣の類とか胡散臭い情報には耳を傾けない鉄壁の構えができてたのも大きかったかな。頭の良い友人のなかにも(コレは非科学的だから胡散臭いとかコレは科学的で信頼できそうとか区別せず)「良いと言われているものはなんでも試してみれば?」と言ってくれた人や、自分の親族が末期癌でなにやらその類のものを摂取せられて回復せられた由を懇々と語られた方もあったけど、惑わされずに済んだ。べつに試してみてなにも効かなかったらそれでもいいやん、プラシーボでも効けばまたいいやん、不安を慰める気休めにもなるやん・・とか思う人もいるかもしれないけど、tarahineは持ち前の正義感からそういう業者を悪徳(癌患者の不安につけこんで詐欺商法で儲ける)と決めつけ、許せないの。自分が利用するどころかネガティヴ・キャンペーンを張りたいところだったわ・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿