2020年2月27日木曜日

半分だけ立て掛けてある/あるかな はるかな

あるかな
はるかな
アルカナ
あるか 
歩かな 
歩かな 
遥かな 
春かな

半分だけ立て掛けてあるよそごとにカチっと欲望をかぎり
舗道から眺めて後ろ半分だけ見えない杉の板に触れたくても触れずにおき   
第2第3ステージへとうつっていく中途半端な温度にて
それから2、3歩あとじさる蜥蜴と人間の体温を同じうする気温にて     
求心状の視点をそれそこの半径1.5cmの円に万遍無く集中すると
キャメラのファインダーにピント合わせの小さな丸い点をさぐりながら    
アウトプットは半径33.3cmの半球型の内側に遠心状に展開する
魚眼様に地球をもっとひろくまるく査収すべしと発言する          
捨象する照射の収縮膨脹は徐々に規模そのものを拡大して
バッテリー喰うストロボの発光するしないはだんだんジリジリいらいらしてきて
この序破急に終局はあるかないか
変節漢の怒鳴り声に週末は台無しかどうか                 
週末という概念そのものがあってよいか否か
終末という休暇そのものにどこへ行くか田舎                
  射ぬか
  犬か

アロンジ   ゆこう     
アレグレット はるかに    
アヴィ    えいえんに   
アヴォワール つよいいしと  
アンタンシテ きょうどをもって
アンタンドゥ りょうかい?  
アヴァントゥ なによりも   
アヴァン   さきに     
トゥ     すべては    
コモンス   ここで     
イシ     はじまる    

すべては ここで はじまる
ici

意志

緊張のあまり泣き出してしまうこどもは
訳知らぬ断絶などものともしない綜合は
童児に優しい水の音に思いを馳せている
同時に不可欠な保護観察を取寄せている
ガラス窓に青いトラックが反射していく
鳥瞰視界に最小限の視差を示唆していく
やすがれにはらはら花びらが散るとなく
ほとほと厳密な概念操作も空しくとなく

ちるとなく むなしくとなく
やすがれに ほとほと   
こだまする        
  居ぬか 

縊死の 
遺志  
医師らの
石   
石の上にも三年
 …とか

往ぬるか

往の

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